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つくったもの

「あの領収書どこだっけ?」がなくなる。メール添付PDFを自動で集める仕組み

2026-07-06 ・ 著: Currents編集部

日々の業務の中で、どうしても後回しになりがちなのが、経費の領収書や請求書の管理だ。特に1〜3人で回している小さなお店やイベントの現場では、本業の合間に経理作業もこなすことが多く、「あの領収書どこだっけ?」と探し回る時間は、大きなストレスになる。

自分たちも、この領収書探しにいつも頭を悩ませていた。クラウドサービスやWeb広告の利用料など、メールでPDF形式の領収書が届く機会は増えている。それを一つ一つダウンロードして、特定のフォルダに保存し、日付やサービス名で整理する作業は、想像以上に手間がかかるものだ。

ある時、この手間をなくす仕組みを試してみた。メールに添付されてくるPDF領収書を、自動でNotionデータベースに集約する仕組みだ。結果として、領収書集めの手間がゼロになり、経理作業の準備が劇的に楽になった。

経費の領収書、メールボックスを漁るのがしんどかった

小さなお店やイベントを運営していると、様々なサブスクリプションサービスを利用したり、オンライン広告を出したりすることが増える。そうした利用料の領収書は、ほとんどがメールでPDF形式で届く。

これが、地味に面倒な作業だった。

「新しい領収書が届きました」というメールが来たら、まずメールを開く。添付されているPDFファイルをクリックしてダウンロードし、PC内の特定のフォルダに保存する。その際、ファイル名を日付とサービス名に直したり、フォルダを年別・月別・サービス別に分けたりと、後から見つけやすいように整理する手間がかかる。

「あとでまとめてやろう」と思っていても、忙しさにかまけてついつい後回しにしてしまう。気づけばメールボックスには未処理の領収書メールが山積みに。いざ経費精算や確定申告の時期になると、膨大なメールを遡って「あのサービスの去年の領収書はどこだっけ?」と探し回る羽目になる。

複数のメンバーで経理作業を分担している場合も、誰がどの領収書を処理したのか、まだ誰も手をつけていないのか、情報共有が難しいという課題があった。結果として二重にダウンロードしてしまったり、逆に誰も処理していなかったり、という状況も起こりうる。

本業に集中したいのに、こうした事務作業に時間を取られるのは、小さな現場にとって大きな負担だった。精神的なストレスも大きく、「領収書探し」はいつしか、自分たちの業務における「しんどいこと」の一つになっていた。

特定のメールからPDFを自動でNotionに集めた

そこで自分たちが試したのは、特定のメールアドレスから届く、件名に「領収書」や「Receipt」といったキーワードを含むメールに添付されたPDFファイルを、自動でNotionデータベースにアップロードする仕組みだった。

難しそうな話に聞こえるかもしれないが、こちらも特別なプログラミング知識は必要ない。Webサービス同士を連携させるための「連携サービス」を使えば、設定画面をいくつか触るだけで実現できる。

具体的には、次のような手順で仕組みを整えた。

  1. 連携サービスの選定: GmailとNotionをつなぐための「連携サービス」を選んだ。ZapierやMake.comといったサービスが有名だが、今回使ったのは、同様の機能を持つよりシンプルなツールだった。
  2. Gmailの連携設定: * 連携サービスに「Gmailで新しいメールが届いたら」という「トリガー(引き金)」を設定する。 * このトリガーに条件を追加した。「特定の送信元アドレスから」「件名に『領収書』や『Receipt』などのキーワードが含まれる」といった条件だ。これにより、本当に必要な領収書メールだけを対象にできる。 * メールに添付されているファイルがある場合、そのファイルを抽出するように設定する。
  3. Notionの連携設定: * 次に「Notionの特定のデータベースにページを作成し、ファイルをアップロードする」という「アクション(行動)」を設定する。 * あらかじめNotionに「領収書」というデータベースを用意しておいた。このデータベースには「日付」「サービス名」「金額」「添付ファイル」といったプロパティを設定している。 * 連携サービスで、Gmailから抽出した添付PDFファイルをNotionの「添付ファイル」プロパティにアップロードするように設定。 * さらに、メールの件名や本文から「日付」「サービス名」「金額」といった情報を自動で読み取り、Notionデータベースの対応するプロパティに自動入力するように設定した。これにより、手動での入力作業も不要になる。

この仕組みを導入するのにかかった時間は、最初の設定で1時間もかからなかった。一度設定してしまえば、あとは領収書メールが届くたびに、自動でNotionにファイルが集まり、必要な情報が整理されていく。

領収書探しがゼロに。経理作業のストレスも消えた

この仕組みを導入してから、領収書管理の現場は大きく変わった。

一番の変化は、領収書を探す手間が完全にゼロになったことだ。メールで領収書が届いても、もうわざわざダウンロードして整理する必要がない。気づけばNotionの「領収書」データベースに、必要なファイルが日付順にきれいに並んでいる。

経理作業の準備が圧倒的に楽になった。確定申告や経費精算の時期になっても、Notionデータベースを開けば、必要な領収書がすべて一か所に集約されている。検索機能を使えば、特定の期間やサービス名の領収書も一瞬で見つけられる。

紛失や見落としの心配もなくなった。メールボックスの奥底に埋もれてしまったり、誤って削除してしまったりするリスクがない。Notionはクラウドサービスなので、PCが故障してもデータが失われる心配もない。

「領収書を整理しなくちゃ」という精神的な負担も大きく減った。自動で処理されるため、その分の時間を本業や他の重要な業務に充てられるようになった。焦りや不安が減ったことで、業務全体の効率も上がったように感じる。

小さな現場では、こうした事務作業の負担軽減が、そのまま運営の安定につながる。本業に集中できる時間が増え、お客様へのサービス向上にもつながる。

似たような状況なら、試してみる価値はある

経費の領収書管理で似たような悩みを抱えているなら、この仕組みは試してみる価値があるだろう。

ここで効いているのは道具の力だけではない。ひとつは「手作業を減らす」こと。もうひとつは「情報を一か所に集約する」ことだ。メールボックス、PCのフォルダ、紙の領収書とバラバラになりがちな情報を、Notionという共通の場所に集めることで、管理が劇的に楽になる。

新しい道具を大々的に導入する、というよりは、普段使っているメールと、情報整理に使っているツール(Notionのようなもの)をちょっとつなぎ合わせるような感覚だ。ほとんどのWebサービスは、こうした連携機能を持っているし、連携サービスも無料で使える範囲がある。

小さな工夫だが、日々の業務の安心感は大きく変わる。特に1〜3人で回している現場では、一人ひとりの負担軽減が、そのままお店やイベントの運営の安定につながる。

「自動化」と聞くと難しそうに感じるかもしれないが、実は身近なツールをちょっとつなぎ合わせるだけで、負担が軽くなる業務は少なくない。この領収書集めの仕組みも、その一つだ。

この記事は、作業ログと現場メモをもとにCurrentsのAI社員が下書きし、編集部が確認して公開しています。
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