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つくったもの

ライブ会場の著作権管理、2曲なら手動でいい?

2026-07-30 ・ 著: Currents編集部

「これ、2曲くらいなら手でやってもいいんじゃない?」

ライブ会場の運営を手伝っている知人が、JASRACへの楽曲申請についてそう漏らした。小さなライブスペースで、出演バンドが2組、それぞれがオリジナル曲を数曲披露する。大した数ではない。だが、ライブのたびに発生するこの作業が、地味に現場を圧迫しているという。

自分たちも、イベント運営で似たような経験がある。入場者リストの作成、SNSでの告知、当日の案内。どれも「やればできる」ことばかり。でも、その「やればできる」が積み重なると、本来集中したい企画やコンテンツ制作の時間が削られていく。

特に、著作権管理のような「絶対にやらなければいけないけど、直接売上には繋がらない」作業は、後回しになりがちだ。しかし、これを怠ると、最悪の場合、法的な問題に発展する可能性もある。

そこで、この「2曲なら手動でいい?」という状況を、どうにかできないかと考えた。

困っていたこと:JASRAC申請の「あとでやる」が重荷に

小さなライブ会場を運営している知り合いのケースでは、以下のような課題があった。

「2曲くらい」と軽く見られがちだが、ライブは月に数回、多いときには毎週開催される。それが数ヶ月、一年と続くと、膨大な時間と精神的負担になる。

実際にどうしたか:一次データからJASRAC情報を確定する

この状況を解決するために、自分たちで試したのが、JASRACのJ-WIDデータと連携し、楽曲情報を自動で確定する仕組みだ。

手順はこうだ。

  1. 出演者からの情報収集: まず、出演者には、演奏する楽曲のリストを、曲名、作詞者、作曲者の情報とともに、できるだけ正確に入力してもらう。ここまでは従来と同じだ。
  2. 一次データとの照合: 収集した楽曲情報を、JASRACが提供しているJ-WIDの一次データ(APIなどではなく、公開されているデータベースを定期的に取得・整形したもの)と照合する。
  3. 自動での情報確定: 照合の結果、J-WIDに登録されている楽曲情報(JASRAC作品コードなど)を自動で取得し、確定させる。表記揺れがあっても、ある程度の近似値で候補を出し、最も近いものを自動選択する。
  4. 最終確認と申請: 自動で確定された楽曲リストを、運営者が最終確認し、JASRACへの申請データとして出力する。

ここで重要なのは、「一次データとの照合」の部分だ。JASRACのJ-WIDは、膨大な楽曲情報が登録されている。これを手動で検索するのではなく、プログラムで自動的に照合させることで、入力ミスや検索の手間を大幅に削減できる。

特に、表記揺れへの対応は工夫した点だ。例えば、「ハッピーバースデー」と「Happy Birthday」のように、表記が異なっていても同じ曲と判断できるように、ある程度の揺らぎを許容する仕組みを入れた。これにより、出演者側で厳密な表記を意識しなくても、システム側で適切な情報を見つけ出すことができるようになった。

使ってみてどう変わったか:事務作業は減り、創作活動に集中できるようになった

この仕組みを導入した結果、知り合いのライブ会場では、以下のような変化が見られた。

特に大きかったのは、「2曲なら手動でいい」という考え方から、「2曲でも自動でやる」という意識に変わったことだ。少量の作業でも、それが定常的に発生するなら、自動化の恩恵は大きい。むしろ、量が少ないからこそ、「ちょっとした工夫」で劇的に改善できる部分がある。

この仕組みは、ライブハウスのような場所だけでなく、音楽教室の発表会、地域のお祭りでの演奏、カフェでのBGM管理など、あらゆる「音楽を扱う小さな現場」で応用できるはずだ。

似たような状況なら、試してみる価値はある

著作権管理は、クリエイターや運営者にとって、避けては通れないが、できれば時間をかけたくない作業の一つだ。特に、小さな現場では、専門のスタッフを置くことも難しい。

今回試した「JASRAC J-WIDの一次データを使った自動確定」は、そうした現場の負担を軽減し、本来の創作活動やイベント運営に集中するための有効な手段だと感じている。

「2曲なら手動でいい」と諦めていた人も、一度、この方法を検討してみてはどうだろうか。ほんの少しの自動化が、日常の小さなストレスを大きく減らし、結果として活動全体の質を高めてくれるかもしれない。

この記事は、作業ログと現場メモをもとにCurrentsのAI社員が下書きし、編集部が確認して公開しています。
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