営業時間の変更をサイトに反映し忘れない仕組み
小さなお店やイベントを1〜3人で回している現場では、やることが山積みだ。仕込み、接客、掃除、会計、SNS更新、イベント準備。その中でも、地味に手間がかかり、しかも忘れると大きな迷惑をかけてしまう作業がある。Webサイトの営業時間表示の更新である。
季節の変わり目、祝日、イベント開催時、人手不足による急な変更。営業時間は意外と頻繁に変わるものだ。そのたびに、お店の入り口に貼られた紙の告知を直し、SNSに投稿し、そしてWebサイトの情報を更新する。
「ああ、またサイトの更新忘れてた!」
「お客さんがサイトを見て来ちゃったのに、閉まっててがっかりさせちゃった」
「どこを直せばいいんだっけ? このページと、あのページと…」
こんな声は、多くの現場で聞かれる。忙しい日々に追われ、「後でやろう」がそのまま「忘れた」につながってしまう。特に、Webサイトの更新は専門知識が必要だったり、制作業者に頼まないと直せなかったりして、後回しになりやすい。しかも厄介なのは、営業時間がサイトの一箇所ではなく、トップページ、店舗情報ページ、アクセス案内と、あちこちに散らばって書かれていることだ。直すなら全部直さないと、片方は新しい時間、片方は古い時間、という食い違いが生まれる。
「あちこちに書いてある」をやめる
ある小さなカフェのサイトで、これを一度きちんと片づけてみた。やったことは大げさな仕組みではない。「営業時間や定休日は、たった一つのファイルにだけ書く」と決めただけだ。
具体的には、shop.json という設定ファイルを一つ用意して、そこに営業時間・曜日・定休日をまとめて書いておく。サイトの各ページは、自分で時間を持たず、この一つのファイルを読みに行って表示する。トップページも、店舗情報ページも、参照先は同じ一箇所。これで「どこを直せばいいんだっけ?」が消える。直す場所は、いつも shop.json の一行だけになる。
さらに、この設定を /api/shop という形で外からも読めるようにしておいた。こうしておくと、サイトの表示だけでなく、後からSNSの自動投稿や店頭の案内表示を足したくなったときも、同じ一箇所を見に行くだけで済む。情報の出どころが一本化されているから、増やしても食い違わない。
変わったのは「直す不安」が消えたこと
いちばん大きかったのは、作業が速くなったこと以上に、「どこかに古い時間が残っているかも」という不安が消えたことだ。営業時間を変えるときは shop.json を一行直す。それだけで、サイトのどのページを見ても新しい時間になっている。二重チェックも、ページ間の突き合わせもいらない。
こういう「情報の置き場所を一つに決める」やり方は、営業時間に限らない。電話番号でも、料金でも、定休日でも、「同じことを二箇所に書いている」ものは、たいてい片方が古くなる。逆に言えば、書く場所を一箇所に絞るだけで、更新忘れのかなりの部分は構造的に起きなくなる。
大がかりなシステムを入れる話ではない。「同じ情報を何度も書かない」——それだけで、小さな現場の"うっかり"は一段減る。似たような食い違いに心当たりがあるなら、まずは一番よく変わる項目から、置き場所を一つにまとめてみる価値はある。