予約返信の「送ったっけ?」を、ボタンひとつで解消した話
「あのお客さん、確定の返信ちゃんと送ったっけ?」
予約が重なる時間帯、これを思い出せなくて予約台帳を読み返す。ある小さな現場の管理画面に手を入れたのは、この一瞬の不安をなくすためだった。
「送ったっけ?」が起きる場所
予約への確認返信は、内容自体はだいたい決まっている。日時、人数、当日の案内。それでも一件ずつ手で文面を作ったり、過去のやり取りから似た文面を探してコピペしたりしていると、二つの問題が起きる。
一つは、単純に手間がかかること。文面を組み立てる時間そのものより、「前にも同じことを書いた気がする」を探す時間のほうが長い。
もう一つは、送ったかどうかが記憶頼みになること。予約が一件二件なら覚えていられるが、重なった瞬間に怪しくなる。送ったつもりで送っていなければお客さんを待たせるし、送ったことを忘れてもう一度送れば、今度はお客さんを戸惑わせる。
足したのは、確定文コピーボタンと「送信済み」マーク
管理画面に新しく作り込んだわけではない。既存の予約一覧に、二つだけ足した。
- 予約内容に応じた確定文を、ワンクリックでコピーできるボタン
- 返信を送り終えたら押す「送信済み」マーク(誰がいつ押したかも残る)
文面を作る・コピーするところまでは、ボタンが引き受ける。そこから先、実際にメールやチャットに貼り付けて送るのは、必ず人が自分の手で行う。ここは自動送信にしなかった。
理由は単純で、確定文には来店時間や人数などお客さんごとの違いが混ざる。コピーした文面をそのまま送っていいか、最後に目を通す一呼吸を省きたくなかった。ボタンが用意するのは「送信直前まで」で、「送る」を押すのはいつも人。この線は最初から動かさなかった。
変わったのは、確認のための読み返しが要らなくなったこと
導入してから変わったのは、派手な効率化というより、「本当に送ったっけ」を確かめるための読み返しがなくなったことだ。一覧を見れば、どの予約に送信済みマークが付いているか一目で分かる。まだ付いていない予約だけを見ればいい。
複数人で対応しているときも、誰かが送信済みマークを付けていれば、他の人が同じ予約にもう一度返信することはない。確認のための声かけが減った分だけ、他の作業に戻りやすくなった。
今回の線引き
- 定型文の下書き・コピーはシステムに任せてよいが、実際に送るボタンは人が押す
- 「送ったか」の記憶をなくすのではなく、記録して一覧で見えるようにする
- 似たような「送ったっけ?」がある現場なら、まず下書きと送信を仕組みとして分けてみる価値はある